概要
Linuxの削除コマンドrmを応用し、シュレーダーのような削除を実現するコマンドrmsです。
コマンドrmのように即時ファイル削除されず、シュレッダーのように徐々にファイルが削除されます。
また、本コマンドで削除中に強制終了した場合、以降のデータは保持されます。
ABPro2016での発表資料は こちら です。
また発表当日のTwitterまとめ→ すべて , rmシュレッダー関連
【警告】本プログラムにおけるトラブル全てについて、開発者は一切の責任を負いません。
※このツールは個人での製作であり、所属する組織のツールではありません。
お問合せは
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インストール方法
以下の手順で利用できます。
- 以下のコマンドを実行し、プログラムをダウンロードする。
$ wget https://raw.githubusercontent.com/lanevok/rm_shredder/master/rms
- 以下のコマンドを実行し、プログラムの実行権限を追加する。
$ chmod a+x rms
- 以下のコマンドを実行し、プログラムを実行可能な場所に配置する。
$ sudo mv rms /usr/local/bin/.
※CentOS7のみ動作検証を行っています。
使用方法
以下のようにrmsコマンドに続き、削除したいファイル名を指定します。
コマンド実行中、Ctrl+c (SIGINTシグナルによる割り込み)にて
プログラム(シュレッダー)実行を停止することができます。
※rmコマンドに存在するパラメータや複数のファイルを繋げての削除は行えません。
仕様
- ファイルの先頭行から1行ずつ読み込み「コンソールへの出力」ならびに「削除行のバックアップ保存」
「sedコマンドによる先頭1行の削除」を行います。1行の処理は0.5秒です。
ファイルの行全てが削除できた後にrmコマンドにて空ファイルの削除をします。
- 削除実行後のバックアップについては、以下に保持されます。
削除方法は、シュレッダーにおけるストレート方式を採用しています。
以下、4行のテキストファイルを削除した場合の、バックアップファイル生成方法です。
0.udnは「こ」「今」「お」「ど」の4行、7.udnは「る」「(空行)」「な」の3行、9.udnは「。」の1行となります。
読み込み行までの各行における最長文字数分の .udnファイル が作成されます。
- ソースコードは こちら です。
本ツールは教育研究目的での開発のため、ソースコードのコピーならびにツールの改造、また改造したツールの公開や発表を開発者の許可なく行うことができます。